QUESTION7.
非結核性抗酸菌症の診断基準を教えてください。
Answer
肺非結核性抗酸菌症の診断基準を示します。
肺非結核性抗酸菌症の診断基準
(日本結核病学会・日本呼吸器学会基準)
A. 肺非結核性抗酸菌症の臨床的基準(以下の2項目を満たす)
1.胸部画像所見(HRCTを含む)で、結節性陰影、小結節性陰影や分枝状陰影の散布、均等性陰影、空洞性陰影、気管支または細気管支拡張所見のいずれか(複数可)を示す。
但し、先行肺疾患による陰影が既にある場合は、この限りではない。
2.他の疾患を除外できる。
B. 肺非結核性抗酸菌症の細菌学的基準(菌種の区別なく,以下いずれか1項目を満たす)
1.2回以上の異なった喀痰検体での非結核性抗酸菌培養陽性。
2.1回以上の気管支洗浄液での非結核性抗酸菌培養陽性。
3. 経気管支肺生検または肺生検組織の場合は、抗酸菌症に合致す る組織学的所見と同時に組織、または気管支洗浄液、または喀痰での1回以上の非結核性抗酸菌培養陽性。
4.稀な菌種や環境から高頻度に分離される菌種の場合は、検体種類を問わず2回以上の非結核性抗酸菌培養陽性と菌種同定検査を原則とし、専門家 の見解を必要とする。
以上のA,Bを満たす。