アナフィラキシーショック
お知らせ
▼アレルギーの注射薬(エピペン)が保険適用となりました
~アレルギーの注射薬(エピペン)に保険適用 厚労省の発表 ~
厚生労働省は7日、食物などに対する激しいアレルギー反応が起きた際に投与する注射薬「エピペン(成分名・アドレナリン)」を保険適用することを決めまし た。アレルギー患者が外出先など緊急時に自己注射するため、患者への指導管理料も請求できるようになります。エピペンは2003年に承認されましたが、全 額(1本1万円程度)が自己負担でした。
アナフィラキシーに投与するエピペン(アナフィラキシー発現時の補助治療薬 )
エピペン(アドレナリン)自己注射はアナフィラキシーショックに対処できる、携帯可能な応急処置薬です。
厚生労働省による保険適応のエピペンは握りやすい楕円形に改良されました。エピペンの処方、指導をいたしますのでお気軽にご来院ください。
アナフィラキシーの症状及び、 エピペンの処方について
①アナフィラキシー
ある特定の食物を食べた場合やハチに刺された時に、急速に重大なアレルギー反応をおこし、死亡することがあります。アナフィラキシー、アナフィラキシー ショックといいます。からだの自己防衛反応が働きすぎるために起こります。約1時間で亡くなられることもあります。大変危険な状態です。 アナフィラキシーにいたる症状は息苦しさ、腹痛、吐き気、冷や、皮膚のかゆみ、皮膚の発赤などがあります。この時点では、会話は可能です。 この後、短時間で呼吸困難、血圧低下、顔面蒼白、意識消失、呼吸停止となってゆきます。この段階になると自力では助けを求めることもできません。
②食物依存性運動誘発アナフィラキシー
ある特定の食物を食べた後、2時間以内に運動すると、アナフィラキシーがおこることがあります。これを食物依存性運動誘発アナフィラキシーといいます。 特定の食物と運動が重なることではじめてアナフィラキシーがおきます。原因食物としては小麦や甲殻類(エビ、カニ)の頻度が高いのです。まれに果物や野菜などでもおきる場合があります。
気管支喘息などのアレルギー疾患のある10代の男子に多く認められます。
2011/5/20茶のしずく石鹸(せっけん)(旧商品)使用による小麦アレルギーが報告されています。小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーショックで呼吸困難を認めた方もいらっしゃいます。
アナフィラキシーを起こした場合、30分以内に、エピネフリン(アドレナリン)の注射をすることができればほぼ救命できます。30分を過ぎてしまうと救命率は悪くなります。 30分以内にエピネフリン注射をすることが重要です。
エピネフリンの薬効
注射成分(アドレナリン)が交感神経を刺激して気道を拡張します。心臓の拍出を亢進させて低血圧を改善します。効果は注射後15~30分程度しか続きませんが、救急車で病院に着くまでの重要な効果となります。 食物アレルギーの既往がある方はあらかじめエピネフリンの注射一式を携帯し自己注射ができるようにする必要があります。 エピネフリンの注射一式はエピペン(R)という製品があります。小児用と成人用があります。 エピペン(R)は、医師の処方が必要ですが、処方できるのは研修を受けた医師に限られます。
尚、当医院の院長はエピペン注射液処方医師に登録されていますのでご安心下さい。(エピペン 処方登録医) 又、アレルギー検査(保険)につきましても、当クリニックで御相談ください。
アナフィラキシーショックQ&A
Q1.エピペンはどのような病状に保険適応があるのですか?
Q2.エピペンは日本ではいつから使用されていますか?
Q3.エピペンは日本の病院ではどの様に使用されてきましたか?
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