フクロウ型体質(起立性調節障害)外来
気象病、天気痛専門外来で未成年の方で相談が増えている症状です。
フクロウ型体質の症状で起立性調節障害を生じることがあります。病気というより体質の問題であると考えられています。特有の頭痛と肩こりをみとめ、頭痛、頭重は後頭部が中心のことが多いです。早い人は小学生から症状を認めます。遅くとも思春期からフクロウ型体質を認める人が多いです。当病院では、朝起床ができ、授業が受けられる様に治療しています。
さまざまなストレスによって自律神経の働きが悪くなっている状態。
次のうち3つ以上あてはまる症状がある場合は、起立性調節障害の可能性が高いです。午前中に体調がすぐれない人はチェックしましょう。
1.立ちくらみやめまい
2.起立時の気分不良や失神
3.入浴時や嫌なことで気分不良
4.動悸や息切れ
5.朝なかなか起きられず午前中調子が悪い
6.顔色が青白い
7.食欲不振
8.腹痛
9.倦怠感
10.頭痛
11.乗り物酔い
昇圧剤を使用しても効果がない場合でも、フクロウ型体質(起立性調節障害)は漢方処方が効果的なことが多いため、あきらめずに受診してください。東洋医学では水滞、脾・気虚と診断されます。
治療
当院では漢方治療を中心に行っています。
▼生活習慣
適度な運動…コロナウィルス感染拡大による外出自粛、運動不足によってフクロウ型体質(起立性調節障害)が悪化している方が増えています。室内でも足踏み運動などの身体を動かす習慣を心がけてください。弾性ストッキングをするのもおすすめです。
▼漢方処方
漢方治療では、症状や体質により処方を決めてゆきます。
日本小児東洋医学会の治療の手引きでは起立性調節障害を3タイプに分けて分類しています。
① 精神的ストレスが強い精神身体型
② めまい、脳貧血、動悸などの症状が中心の循環虚弱型
③ 食欲不振や腹痛などが著明な胃腸虚弱型
タイプにより漢方処方は異なります。
① 起立性調節障害と診断されたが、一般的な治療で症状が改善しなくお困りの方。
② 起立性調節障害に似た症状で検査の異常がない方。
③ 薬物療法(昇圧剤)と漢方処方の併用ご希望の方。
の当病院への御来院をお待ちしております。