過換気症候群 (hyperventilation syndrome)
当院では心療内科の内服薬を減量するために漢方処方をしています
あなたは大丈夫? 「過換気症候群」チェック
□ 息苦しい | □ 窒息する様な感覚 | □ 胸部の不快感 |
□ 動悸 | □ ふるえ | □ 死ぬのではないかという恐怖感 |
□ 手足のしびれ | □ めまい感 |
チェッした項目が多いほど過換気症候群の可能性が高いです。
過換気症候群は電車の中、ホーム、車の中などで突然の呼吸困難や動悸の症状がでる症候群です。ストレス、疲労がたまると起こりやすいです。症状がいつまた 起こるのかとい う不安に悩まされます。脳の不安、興奮にかかわる部位が過剰に反応するために症状がでると考えられています。
過換気症候群は不安が病状を悪化させるため、病状を正しく理解することが必要です。
医師の説明を受けて不安を解消することも必要です。
疾患
若い女性に多い症候群です。不安、ストレスが関係しています。
下記の診断基準があり、同じ様な症状をきたす他の病気を除外できると、
診断できます。
診断基準
① 不随意な過換気発作により、呼吸器、循環器、消化器、脳、神経、筋肉系など、全身 性に多彩な症状が出現する。
② 過呼吸テストにより、同様の症状が出現する。
③ 発作時に二酸化炭素の異常な低値とpHの異常な上昇を認める。
④ 交感神経機能の亢進。
⑤ 紙袋を使った再呼吸で、症状が軽快または消失する。
⑥ 発症とその後の経過に関与している心理的因子の処理により、軽快または治癒する。
治療
【過換気症候群の薬物療法】
・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・ベンゾジアゼピン系抗不安薬
等が主な治療薬として用いられます。
但し、以下の副作用を認めることがあります。
SSRIの副作用…吐き気、眠気、飲み忘れたときのめまい
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の副作用…依存、認知機能の低下
【漢方治療】
漢方薬のメリット
① 比較的症状が軽く西洋薬の依存などを懸念される方は漢方薬を処方します。
② 西洋薬では眠気、吐き気などの副作用がでることがあります。この場合西洋薬の内服の継続が困難なこともあり、併用で漢方薬を処方します。症状を見ながら西洋薬を減量してゆきます。
又、過換気症候群も東洋医学的には、気、血、水の異常が病状に関係しています。治療薬として
・気の異常には 半夏厚朴湯 六君子湯
・血の異常には 加味帰脾湯 加味逍遙散
・水の異常には 五苓散 六味丸
などが、主に使われます。
過換気症候群Q&A
Q1.過換気症候群の治療になぜ今漢方治療が必要なのでしょうか?
Q2.過換気症候群の漢方の治療は費用が高いのではないですか?
<関連リンク>
過換気症候群-goo ヘルスケア