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更年期障害の治療、漢方治療について

更年期障害の治療~漢方治療でエンジョイエイジング~

疾患

更年期障害とは?
更年期は、閉経をはさんだ前後10年間(女性のライフサイクルの一時期)を指します。
40歳を過ぎたころから卵巣機能は徐々に衰え、やがて閉経を迎えます。
女性ホルモンのエストロゲン分泌低下に体が順応できなくなることで現れる心身の様々な症状を更年期障害と言います。
多くの女性は、50歳前後で閉経を迎えることから、おおむね45歳~55歳を更年期と呼んでいます。

あなたは大丈夫?簡単「更年期障害チェック」

□ 顔のほてり・のぼせ。 □ 多汗 □ 腰・手足の冷え
□ 動悸 □ 吐き気・めまい □ 不眠
□ イライラ □ 憂鬱

チェックした項目が多いほど更年期障害がおこっている可能性が高いと言えます。

更年期障害の漢方治療

東洋医学的には、体は、気、血、水が複雑にからんでバランスを保っています。これらのバランスが崩れると心と体に症状が現れてきます。症状を治すには、気、血、水のバランスを整えることが大切です。
漢方薬は西洋学と異なる方法で心と体に働きかけてゆきます。
更年期障害の症状は人によって異なるため 漢方の診察により気、血、水異常に最も合った薬を選んでつらい症状を改善していきます。下記の漢方薬等を主に使い治療をおこないます。
更年期障害を乗り切る手段として、漢方の効果を利用しましょう。

更年期障害の代表的な症状からは下記の処方が良く使われます

□のぼせ、ほてりのある方…桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
□イライラや不安のある方…加味逍遙散(カミショウヨウサン)、抑肝散加陳皮半夏
□冷え症でむくみやすい方…当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)

加齢と更年期障害

現存する中国最古の医学書と呼ばれている「黄帝内径」の素問・上古天真論には女性の生理的な変化は7年周期で訪れることが記載されています。男性は8年周期です。これは、生体のエネルギーをつかさどる「腎」の働きをベースにした考え方です

混合歯列期     7才頃 乳歯から永久歯へ歯が生え変わります。髪の毛が長くなります。
天癸完成期    14才頃 生殖器の発育が盛んになり、月経がはじまります。
骨格形成完了期  21才頃 腎気が平均し、身体が成熟します。
成長完了期    28才頃 身体機能、性機能とも最も充実します。
盛衰転換期    35才頃 少しずつ生理機能、性機能に衰えが始まります。
退潮期      42才頃 体力の衰えが気になり、髪に白い部分が混じります。
天癸枯渇期    49才頃 月経が停止します。

年齢を重ねる毎の生理的な変化は自然の流れです。現代を生きる女性は、基本リズムが乱れている人の場合は35才頃からの加齢現象が急な場合もあります。30 代後半の方で更年期では無いのに更年期障害のような症状を訴える方が増加してプレ更年期(通称)と呼ばれています。基本リズムが乱れていない場合は加齢現 象な緩やかな場合もあります。
「腎」の働きが衰えてくると生体のバランスが乱れてきます。さらに生活環境上で生じる肉体的なストレスや精神的なストレスが負荷となり更年期障害が生じると考えられています。

漢方では、病的な部分を分析し不足しているものは補い、過剰なものは取り除きます。バランスを調整して健康な体を作っていきます。

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