QUESTION1.
小児喘息に油っこい食事は良くないですか?
Answer
偏りのある食生活は喘息に影響します。以下の記事は最近の研究の報告です。
<ハンバーガーが小児の喘息リスクを増大>
週に3回以上ハンバーガーを食べる小児は喘息および喘鳴(ぜんめい)のリスクが 高く、果物、野菜および魚の豊富ないわゆる「地中海食(Mediterranean diet)」を摂っている小児は呼吸器リスクの低いことが新しい研究で示されました。「この結果は、地中海食により小児の喘息の一部を予防できるというこ れまでの報告を裏付けるものである」と研究を率いたドイツ、ウルムUlm大学疫学研究所のGabriele Nagel博士は述べています。
(医学誌「Thorax(胸部)」6月3日号の報告)
5月に米ニューオーリンズで開催された米国胸部学会(ATS)国際会議で発表された別の研究では、高脂肪食と肺機能障害との間に関連が認められています。 オーストラリアの研究グループが、高脂肪食または低脂肪食を摂取した後の喘息患者の検査を実施した結果、高脂肪食により炎症が悪化し、肺機能が低下するこ とが明らかにされました。
[2010年6月3日/HealthDay News]より
<喘息と湿熱>
油っこいものをお腹いっぱい食べると「湿」という余計な水分が体の中に溜まって「熱」を持ちます。東洋医学ではこの状態を湿熱(しつねつ)といいます。
喘息の原因は熱をもった余分な水分(湿熱)であることが多いです。余分な水分が胸や肺に停滞するとゼーゼーします。
東洋医学的な見地からも、高脂肪食は身体に良くないです。