気象病 天気痛外来
疾患
低気圧の影響で頭痛、めまい、耳鳴り、肩こりが悪化する人が増えています。パソコン、スマホが普及したことも関係しています。低気圧が自律神経と内耳に影響し、循環調節機能を悪化させることがわかっています。気象病の方は1000万人にものぼると言われています。気象病は低気圧女子とも言われ、女性に多いのが特徴です。憂鬱、イライラなどの月経前症候群が雨の降る前から悪化することも多いです。朝起きられないこともあります。
CT、MRI検査で異常がなくても、東洋医学的には過剰な湿気による水滞であると分析されることが多いです。治療としては水の巡りをよくすることが中心となります。病状が重い場合は瘀血(おけつ)にも配慮した処方が必要です。
症状
①低気圧で痛みが悪化する疾患には…片頭痛、線維筋痛症、関節リウマチ、変形性膝関節症などがあります。
②低気圧で症状が悪化する病状には…更年期障害、月経前症候群、フクロウ型体質、アレルギー疾患などがあります。
これらの症状でお困りの方は
「西洋医学でも漢方医学でも臨床力を有する本当の“治せる医師”名医」としている紹介されている院長が治療いたします。気象病、天気痛専門外来は保険診療ですのでご安心ください。
自分の体調の変化で天気を予測できる方は気象病の可能性が高いです。低気圧で朝なかなか起きられなくなる。鼻炎、喘息が悪化する場合もあります。当院では主に漢方処方、食事指導、生活習慣指導を行い、低気圧女子をサポートします。
【気象病、天気痛の当院での具体例】
① 片頭痛
気象病、天気痛で一番相談が多い症状です。自己判断で市販薬などを繰り返し飲み続けていると、いつのまにか、薬が効かなくなってしまうことがあります。このタイプの頭痛は二次性頭痛(薬物の使用過多による頭痛)と診断されます。当院では漢方処方で鎮痛剤を使う頻度が減る様に治療しています。
② フクロー型体質
気象病、天気痛の症状で未成年の方で相談が増えている症状です。
フクロー型体質の症状で起立性調節障害を生じることがあります。病気というより体質の問題であると考えられています。特有の頭痛と肩こりをみとめ、頭痛、頭重は後頭部が中心のことが多いです。早い人は小学生から症状を認めます。遅くとも思春期からフクロー型体質を認める人が多いです。当院では、漢方処方で朝起床ができ、授業が受けられる様に治療しています。
③気管支喘息、咳喘息、胸痛喘息
秋から冬にかけて相談が増える気象病、天気痛の症状です。台風、前日から気温の5度以上の冷え込み、気圧の急な変化に注意が必要です。発作や症状の悪化を引き起こす気象、天気対策の治療をしています。
④月経前症候群(PMS)
低気圧で症状が悪化する気象病、天気痛に関連した症状です。
● 精神的症状 抑鬱、怒りやすい、いらだち、不安、混乱、対人不適応
● 身体的症状 乳房緊張感、腹部膨満感、頭痛、四肢のむくみ
などの症状があります。漢方治療が人間全体のバランスを考えた医学であり、その考え方が 月経前症候群(PMS)の治療にも向いています。
⑤暑熱順化
暑さに慣れていないと熱中症になるリスクが高まります。暑熱順化とは暑い環境に体を慣れさせることをいいます。熱を放散させる体作りをして体温を調節できる様に準備しましょう。本格的に暑くなる前に徐々に体を暑さになれさせることで、暑熱環境にさらされても熱中症になりにくくなります。暑熱順化の漢方処方で体全体のバランスを整えましょう。
⑥寒暖差腰痛
昼間と朝、夕の気温差が10度以上になると寒暖差腰痛を起こしやすくなります。
自律神経が乱れて血管が収縮し、筋肉が固くなるのが原因です。
東洋医学では瘀血(おけつ)といいます。漢方治療では冷えを改善する処方が効果的です。お悩みの方のご来院をお待ちしております。