痛風関節炎の治し方|痛みが早く良くなる漢方治療
コレステロール高値が尿酸排泄低下をもたらすことが奈良県立医科大学で報告されています。このことに配慮して当クリニックでは治療しています。プリン体を代謝した際にでる老廃物である尿酸が血液中に増加して、関節に沈着する病気です。痛風の有無を問わず、血清尿酸値が7.0㎎・dl以上なら高尿酸血症と診断します。
痛風、高尿酸血症の検査
① 採血検査 血清尿酸値、CRP
高尿酸血症の確認をします。痛風の発作がある時はCRPで炎症の程度をみます。痛風の発作があるときは尿酸値が高くないこともあり、注意が必要です。
② 尿検査
1.尿中尿酸・クレアチニンの測定
高尿酸血症には、尿酸の過剰産生が中心の場合と、排泄の低下が中心の場合に大きく分けられます。高尿酸血症の病型分類の検査です。
腎臓機能の評価もします。
2.尿PHの測定
血液中に増加した尿酸を排泄するためには、腎臓からスムーズに尿酸を排泄する必要があります。尿が酸性だと尿酸の排泄がスムーズにできなくなります。
③ 合併症の確認
糖尿病、高血圧、脂質異常症、脂肪肝の合併を認めることが多いため、確認が必要です。
食事療法
プリン体を多量に食べると、痛風のリスクがあがります。食品100gあたり200㎎以上のプリン体を含む食物を高プリン食と呼びます。動物のレバー、魚の干物、白子に多く含まれます。これらの食品は少なめにしてください。魚介類、肉類に含まれる脂質量、プリン体量は厚生労働省の資料が分かりやすいのです。コレステロール高値が尿酸排泄低下をもたらすためこの資料で脂質量とプリン体量の摂取を減らしましょう。
治療薬
① 尿酸排泄促進薬
尿管からの尿酸の再吸収を抑制する薬
② 尿酸生成抑制薬
キサンチンオキシダーゼを阻害して尿酸の生成をおさえる薬
③ 尿アルカリ化薬
尿酸の影響で酸性に傾いた尿のPHをアルカリ化して尿路結石を予防します。
痛風の治療目標は血清尿酸値6.0㎎・dl以下です。この治療目標を達成すると痛風結節が縮小するこが報告されています。
痛風発作時と発作がないときの漢方の治療戦略
①痛み、急性期の漢方治療
越婢加朮湯
皮膚の炎症を伴う症状が強いときに処方する代表的な処方です。麻黄、石膏、を中心とした炎症を抑える生薬が痛みに効きます。
疎経活血湯
痛風の痛みが足の親指以外にも認められるときに処方します。
竜胆瀉肝湯
痛みだけでなく、残尿感を伴うときに処方します。
病状により上記3種類のうち2種類を同時に処方することもあります。Kメディカルクリニックでは開業以来、痛みが早くよくなるため、痛み止めの錠剤に加えて漢方を併用しています。
②痛みがないときの痛風の体質改善の漢方治療
日本人の痛風は尿酸の排泄の低下のタイプが一番多いのですが、東洋医学ではこの体質を腎虚といいます。
<腎陰虚の漢方処方>
簡単に表現すると皮膚が乾燥、赤くなりやすい体質を陰虚といいます。痛風で関節の部分が赤くなりやすい方に対する代表的な処方は六味丸です。
<腎陽虚の漢方処方>
腎陽虚とは下半身が冷えやすい体質の方です。具体的には痛風があるが、痛風ではない腰痛がある方で、向いている処方は八味地黄丸です。
普段から六味丸や八味地黄丸を内服して痛風になりにくいコンディションを作りましょう。
Kメディカルクリニックは京王線「千歳烏山駅」より徒歩1分ですので、痛風の痛みがある時でも、通院しやすいです。
高尿酸血症につきましては厚生労働省の解説もご覧ください。
