全身性進行性強皮症、全身性進行性強皮症の漢方治療
病態
中年女性によく認められる膠原病として知られている。
皮膚の硬化が進行してゆく疾患である。他の臓器にも障害をきたす。
東洋医学的には、気、血の不足や、脾、腎の虚した状態と診断されることから現代医学の治療以外にも漢方薬の併用が重要な疾患である。
東洋医学な分類と治療
①気虚、血虚型
慢性の経過により、気、血が虚している状態。皮膚が硬くなり、冷たくなることが多い。
十全大補湯は良く用いられる。レイノー症状がある場合はは当帰四逆加呉茱萸生姜湯を
内服する。
②脾虚、腎虚型
過労などで、脾や腎が虚して血液の流れが悪くなり、浮腫が認められる状態。
関節の痛みを認めることも多い。治療の基本は補腎剤を中心とした処方となる。
関節の痛みには活血剤を併用する。
上記は代表的な処方であり、他の症状がある場合は他の処方も用いてオーダーメイドの
治療をしています。漢方治療を希望される方は、採血データなどをなるべくお持ちください。