1.運動する人
2.運動する仕事をしている人(運動指導者、ダンスのインストラクター等)
3.アスリートの人
に多い。アスリートでは一般の集団よりも2倍程度の喘息罹患率があると報告されています。夏季競技では自転車、水泳、ヨット、カヌー、冬季競技ではクロスカントリー、アルペンスキー、スケートに多いです。
症状
運動開始後数分で咳、喘鳴、胸の圧迫感などを認めます。
運動を終了して数時間たってから出現する場合は遅発性運動誘発性喘息とよばれます。
リスク
5分から8分以上の継続的な運動ではリスクが高いです。
ウインタースポーツでは特にリスクが高いです。
原因
運動時に多量の冷たい空気を吸うことが主な原因です。
治療
<薬物療法>
喘息の治療薬
①喘息症状を予防するためコントローラー
吸入ステロイド、長時間作用性気管支拡張薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬などが基本です。
②短時間作用性気管支拡張薬
15分前のサルタノールの吸入は4時間効果が継続します。運動誘発性気管支収縮を抑制して、運動誘発性喘息は起こりにくくなります。
非藥物療法
10分から15分の体操、ストレッチ
食事療法
受診された方には具体的に何を食べた方がいいのか指導いたします。
アスリートでドーピング検査を受ける方は日本スポーツ協会アンチドーピングの基準に従い治療します。運動の指導者や趣味で運動されている方でドーピング検査の対象にならない方で通常の抗炎症治療に抵抗性がある方は日本スポーツ協会 アンチドーピングの基準以外の処方もします。通常の保険診療の処方ですので、問題はありません。
運動誘発性喘息(アスリート喘息)の症状が出ない様に治療しています。運動時の症状にあった呼吸器内科専門医の指導を受けていただくことで呼吸ケアを実践しています。男女を問わず診察していますが、思春期以降は1:1.5と女性の方が喘息が多いため、働く女性のウエルネスを高めることを意識して治療しています。走った後、運動後に咳が止まらない、苦しい方をお待ちしています。
(徒歩で当院を受診される方へ)
千歳烏山駅からは徒歩1分です。
仙川駅は千歳烏山とは別の場所なので、徒歩だと約30分かかります。
【参考情報】『Exercise-induced asthma』Mayo Clinic